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キホン
2017.10.11

フィルムのプロに聞いてみた!そもそもフィルムって?PETって何?

保護フィルム=PETボトル!?

スマートフォン黎明期――必ずといってよいほど話題に上ったのは「iPhoneとAndroidはどっちが良い?」という“お題”。当然、結論など出るはずもなく、血で血を洗う仁義なき罵り合いがネット上で繰り広げられたのでした…(遠い目)。それはさておき、似たように結論が出ない「保護フィルムvs保護ガラス」というお題。知っているようで知らない「素材」の世界を覗いてきた。(ライター・山田遣人)

 

「液晶保護フィルム」と聞いて、まず思い浮かべるものは何だろうか? 透明? 柔らかい? そもそも何で出来てるんだろう…?
例によってGoogle大先生にお尋ねすると、どうやらペットボトルなどの「PET素材」で作られているものが多いようだ! よし! PETに詳しそうな人を探して聞いてみよう♪

街を歩くと…あったあった、ありました! 「PETボトルリサイクル推進協議会」というナゾの看板が(笑)! 恐る恐るドアを叩くと、柔和な初老の男性が快く迎えてくれた。

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「ガラスに替わるものはみんなPETになったんですよ」。対応してくれた同協議会の宮澤哲夫専務理事(65)はそう話す。

「PETは伸ばすと密度が上がって結晶化するんですよ…」「イチジクエンシンよりニジクエンシンの方が強いですね…」????!!!!何のことやら全然わからんぞ~(涙) 恐るべし…PET素材。

「詳しいことは、東洋紡さんに聞いてみたら良いですよ」

 

 ガラスに替わる素材?ポリエチレンの謎

東洋紡株式会社と言えば、日本を代表する繊維・化成の名門企業! そんな大会社に、こんなアホな質問しに行ってもよいのかどうか…いや、行くしかないでしょ(笑)

早速、大阪の同本社へお願いしてみると…「工業フィルム事業部の担当役員が対応致します」。

!! スゲーぞ! 東洋紡サマ! まさかの神対応(笑)!

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数日後、同社東京支社へお邪魔すると、広報の女性に案内されて応接室へ通される。

「PETとは、(P)ポリ(E)エチレン(T)テレフタレートの略ですよ」。ソファーに深く腰かけた鈴木利武・常務執行役員(64)は、にこやかに切り出した。

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ふむふむ…それはそう聞いてるんですが、何やらよく分から…んん? 頂いた名刺には何やら「理学博士」との文字が…!? なんと! 博士でいらっしゃいましたか! シロートにも分かりやすくお願いします(笑)

「分かりやすく言うと、化学繊維の2大素材である「ナイロン」と「ポリエステル」のうち、ポリエステルと同じものと考えて良いでしょう」。ほうほう、んじゃ、サラリーマンがよく着てるワイシャツと同じ感じですね~。

「“ポリエステル”という言葉は、“エステル結合”から来てるんですよ」。え、え、えすてるけつごう? 急に難しくなってきた…(涙)

「難しいことは置いておいて、エステル結合は水があると“加水(かすい)分解”といってバラバラになります」

 水でバラバラ?透明にするのも難しい!?

えええええええっ!!!!!! PETって水に濡れるとバラバラになっちゃうんですか???

「もちろん今は色々と工夫されて、そういうことはありませんが(笑)。昔の太陽光パネルに使われていたPETフィルムは何十年も雨ざらしだとちょっと…」

筆者の衝撃も冷めやらぬまま、鈴木常務は続ける。「熱にも強いし加工しやすいというので、元々はカセットテープやビデオテープといった用途が主流でした。その後、液晶パネルの爆発的普及でそのバックライトに多く使用されていますね」。

ほほう、昭和の懐かしい香りがして参りました。“ハイポジ”“VHS”懐かしい(笑)!

「でもタッチパネルは難しい面もあります。料理用のラップってピタピタくっつきますよね? PETフィルムは表面が平らで滑らかすぎて隙間なくくっついてしまうんです」。

ん? それに何か問題が?

「そのためにPETフィルムには小さな粒子を混ぜ込んで、表面が凸凹になるように加工してあります。これで指がサラサラに滑りやすくなりますが、逆に粒子が光を遮ってしまうため、透明度が落ちてしまうんです」。

うおおおお!そんなジレンマが!?

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しかし東洋紡の「コスモシャイン」という製品は、粒子を混ぜ込まずにコート剤で表面に並べることで、透明度92%を確保したという。

んん?とゆーことは…

よく見かける「透明度99%以上!」という触れ込みの保護フィルムは…?

「99%は…あり得ないでしょうね(笑)」…やっぱり(笑)

 PETだけど“ガラス”転移!?高級感を得るなら…

通常は67~68℃で「ガラス転移点(ぐにゃぐにゃに柔らかくなる温度)」に達するというPET素材。今後は耐熱性をさらに上げる競争の流れだという。

「実は缶コーヒーの容器の内側にもPETが貼ってあります。化学変化に強いという特性を活かしたものですね」。まさに“万能”とも見えるPET素材、最後にあえて保護ガラスとの違いをお尋ねしてみた。

「PETは丈夫で軽いですが、軽すぎると売れない物もあります。ゲーム機なんかは軽い方が良いのでしょうが、iPhoneなどはやはり“高級感”も大事。貼ったときの満足感や高級感と、気楽に何度も貼り替えられるお手軽感。自分に合った選び方をすれば良いのではないでしょうか」。

冒頭でも触れたが「保護フィルムvs保護ガラス」のお題に結論はない。それぞれの特性をよく知って、自分にピッタリのものを選びたいものだ。そう、iPhoneならね(笑)

ガラスのプロに聞いてみた!フィルムとガラスどう違うの?

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