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キホン
2017.07.11

「透過率」って何だ??

「高透明」「ハイクリア」「超透明」――。

最近人気のスマホ用保護フィルムや保護ガラスのパッケージには、こんなフレーズがよく見られる。でも、ぶっちゃけ何が違うのか、いまいちピンと来ない購入者が、筆者も含め大半だろう。「何となくスゴく透明そう!!」の裏側に潜んだ、透明さをめぐる“戦争”をレポートする。(ライター・山田遣人)

 

さて戦場をめぐると言っても、どこへ行ったらよいのか分からない。仕方がないので色々とググっていると...出てきたのは「透過率(とうかりつ)」という言葉。

ん?透過率?聞き慣れない言葉に戸惑いながら、さらに調べていくと「透過率計(とうかりつけい)」なる機器の名前を発見!

「なーんだ、トウカリツって計れるんじゃん!」

よく分からんけど機械で計れるのなら、そこには異論の余地ない意味と、厳然たる勝ち負けがあるに違いない!!透過率の意味もきっとそこで分かるはず...。

そこで、この透過率計をお持ちという東京都内の眼鏡レンズ専門店「れんず屋」さんに突撃して聞いてみた。

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あれ…店頭に並んでいるのは…本当にメガネ屋さん?

光をどれぐらい通すのか=透過率

「透過率というのは、正確には“可視光線透過率(かしこうせんとうかりつ)”と言います。要するに、人間の目に見える光をどれぐらい通すかというパーセントですね」。

同店の古屋和義代表(51)は、突然のお願いにもイヤな顔ひとつせず答えてくれた。ナルホド、透明に見えるかどうかって、光を通すかどうかってことなのね。納得。

「ただ目に見える光と言っても、実は色々あるんですね。“短波長(たんぱちょう)”とか」

んん?いきなり話がムズかしくなったぞ(涙)。タンパチョウ?

「赤外線とか紫外線って聞いたことあるでしょ?“光”とは人間が見える波長の電磁波のこと。その範囲はおよそ380~780ナノメーターと言われていて、それより波長が短いものを紫外線、長いものを赤外線って呼ぶんです」。

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“ナノメーター”なんて、学校でも習ったことがない単位に戸惑うよりも、衝撃だったのは「“光”って電磁波だったの!?」。あの、電磁波がカラダに悪いとか、ケータイはなるべくアタマから離して寝ろとか、一体なんだったんだ...。

呆然とする筆者をよそに、古屋代表の説明が続く。

眼鏡レンズでは97~98%が一般的

「それぞれの波長に対しての透過率なので、厳密には波長によって変わってきますね。ただし当店の測定器は、目に見える可視光線をまとめて測定し数値を出します。例えば“ブルーライトカット”と呼ばれるものは400~500ナノメーターの光を通さなければよいワケです」。

ふ、深いぞ...透過率のセカイ...。ちなみに眼鏡のレンズでは透過率が97~98%が一般的。10%変わると眼鏡をかけてても違いが分かるが、5%程度の違いだと微妙に分からないかも、とのこと。

それでは早速、持参したスマホ用液晶保護ガラスを測定してもらおう!

今回持参したのは、某巨大ネットショッピングモールで「透過率99%以上」を謳う格安保護ガラス、「透過率93%」とビミョーな数値を謳う高級ガラス、ブルーライトカット保護ガラスの3種。

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まずは最も透過率が高そうな99%以上を謳う格安ガラスから...。測定器にはさみ込んでボタンを押すと...んん?87%!?

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「粘着保護フィルムが邪魔してるのかも知れないですね」

なるほど!早速シール状になっている透明フィルムを剥がしてみる。再度、測定してみると...今度は92%をマーク!フィルムを剥がしてスマホに貼った状態に近いわけだが、謳われているような「99%以上」はどうやっても出なかった。

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「透過率99%以上」の怪

お次は控えめな93%を謳う高級保護ガラス。同様に粘着保護フィルムを剥がしてから測定すると...やはり92%。こちらは、ほぼキャッチコピー通りの透過率が出ていると言えそうだ。

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最後はブルーライトカット保護ガラス。フィルムを剥がして計ってみると...おお!可視光線全体は92%と変わらないが、ブルーライト領域が73%程度に抑えられているのがお分かり頂けるだろうか。(ブルーライトカットの件はまた別記事にて詳しくお伝えしたい)

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「眼鏡レンズの場合、表面に反射防止コーティングを施すことで透過率を高められます。それでも99%以上というのは技術的にムリ」。ちなみに透明度にこだわるお客さんとしては、アナウンサーやテレビタレントなど、スポットライトを浴びる職業の方が多いそうだ。

「スマホの保護ガラスの場合、そこまで透明度(=透過率)にこだわる必要はないかも知れませんね。むしろ光を抑えて目が疲れないかも知れません」

透明度をめぐっては、各社パッケージや宣伝コピーにあの手この手を使い、熾烈な争いを繰り広げている。が、少なくとも「透過率99%以上」という“最終兵器”は、押してはいけない核のボタンなのかも知れない...。

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